CD全6巻 山折哲雄講演選集「日本人の心と祈り」
CD全6巻 山折哲雄講演選集「日本人の心と祈り」
CD全6巻 山折哲雄講演選集「日本人の心と祈り」
CD全6巻 山折哲雄講演選集「日本人の心と祈り」

CD全6巻 山折哲雄講演選集「日本人の心と祈り」

山折先生初めてのCD選集刊行!

専門の宗教のテーマから民俗学、さらには美空ひばりまで、日本と日本人について語りつくしたCDによる「山折日本人論」の集大成。その先生の語りの中に、古代以来、自然とともに生きてきた日本人への深い思いと祈りの心を感じることができる。

CD集「日本人の心と祈り」刊行に寄せて
日本について語ることは、自分を語ることだと思ってきた。日本人について考えることは、自分自身について考えることだと思ってきた。
こんどここに、このような形で、自分の貧しい語りをまとめてみる気になったのは、そのような自分自身のこれまでの十年間ほどの歩みを、いちど振り返ってみようと思ったからである。
けれども文章で書くよりも、語ることの方が、つい自分が出てしまう。欠点や未熟なところが、正直に外にあらわれてしまう。
語ることはつくづく怖ろしいことだと心の内に思いながら、いつのまにか時が経ってしまった。取り返しのつかぬことをしたと臍(ほぞ)を嚙むことがしばしばなのであるが、それではすっかり裸になったのかと問われれば、そうもできなかった自分の中途半端な半生が浮かんできて、口惜しい。
こんな機会に恵まれたことは本当にありがたいことなのであるが、今ほど沈黙の世界が恋しくなっているときはないのである。
山折哲雄

<収録内容>
CD1 変容する日本人の心(2008年5月収録、76分)
ロサンゼルス五輪選手とトリノ五輪選手の試合後の言葉には、興味深い違いがあった――。菊池寛の著作「恩讐の彼方に」「ある抗議書」の、まったくスタンスの異なる二作品の比較、さらに西洋の「個人」の概念と、柿本人麻呂らが歌に詠んだ「ひとり」という言葉の意味を比較し、日本人の精神と心の変化を説く。

CD2 法然と親鸞(2011年1月収録、68分)
法然、親鸞の師弟の関係は麗しい。師は弟子を信頼し、弟子は師を心より尊敬している。しかしその反面、二人の間には激しい対立や精神的な緊張が横たわっていたのではないか……。知恵第一の持戒の聖僧法然と非僧非俗の親鸞について語る。

CD3 日本人の自然観と宗教(2007年1月収録、64分)
日本人は古来より、自然の中に神々がいると信じ、森や山を信仰対象としてきた。しかし、仏教伝来後、仏教信者らが堂塔伽藍や寺院を造りだしたため、それに倣って神々をまつる神社も造られた。以来、寺院・神社は、人々の信仰において密接に関わってきた。しかし、今日、日本人の根底にある自然との共存感覚や、そこに宿る神への信仰が改めて見直されている。

CD4 熊野あるいは信仰のふる里(2010年2月収録、49分)
熊野学を語るうえで、海辺に生まれた詩人・佐藤春夫の詩に見る反逆の精神を見習う必要があるのではないか。現在の守りに入った熊野の姿勢に疑問を投げかけ、歴史上の人物の精神にも見られる「海辺の思想」から、「海の熊野」を考える必要性を説く。

CD5 美空ひばりと日本人の悲しみ(2010年3月収録、40分)
昭和41年、高度経済成長を突き進んでいた明るいはずの日本の社会で、なぜ美空ひばりの「悲しい酒」は売れたのか……。そこには、時代の心の動きと寄り添うように歌い続けることのできた歌手の姿があった。語るように歌い。歌うように語った美空ひばりについて、興味深い見解を繰り広げる。

CD6 遠野物語と民俗学の巨人たち――柳田国男、折口信夫、南方熊楠(2009年6月収録、70分)
人間と動物世界の独得の関係を、伝承による物語で生み出してきた遠野物語。柳田国男、折口信夫、そして南方熊楠の三人が遺した世界の相違点を紹介しながら、遠野物語と民俗学について語る。

講師 山折哲雄(やまおり・てつお)
1931年生まれ。元国際日本文化研究センター所長。著書に「親鸞をよむ」「米寿を過ぎて長い旅」など。

商品コード

お届け:ご注文から10日程度

送料:商品情報をご覧ください

通常価格(税込)

販売価格(税込)16,500

ポイント0

購入数

商品情報

内容 CD6枚(分売不可)+16ページ解説書付き
送料 1,000円(税込み)
※ただし、北海道、沖縄、離島へのお届けは1,500円(税込み)です。
発行 アートデイズ

お気に入りに追加

この商品について問い合わせる

ユーザーレビュー

  ニックネーム : 評点 :
内容 :

入力された顧客評価がありません。