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「文化生活」6月号特集 華鴒大塚美術館
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音楽会や庭園での茶会も人気 地元芸術文化発展の拠点に

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6月号の特集

音楽会や庭園での茶会も人気 地元芸術文化発展の拠点に

――岡山県井原市 華鴒大塚美術館


広島県との県境に近い岡山県井原(いばら)市。
「中国地方の子守唄」発祥の地にある華鴒(はなとり)大塚美術館は、創設者の大塚長六(おおつかちょうろく)の夢、「宵の明星のように何かキラリと人の心に残るものの感じられる美術館」を目指し、茶会やコンサートを開催するなど、地域の文化の拠点としての役割も担います。
閑静なたたずまいの同館を訪ね、副館長の三宅正之さんにうかがいました。

――華鴒大塚美術館設立の経緯は。
 明治期から当地で織物業を営む地元企業の3代目社長、大塚長六(1919〜2008年)が、創業100周年にあたる1994年、自らのコレクションを基に美術館を設立しました。地域の歴史に根差した伝統的文化の振興と継承、発展を目的に、企業メセナとして地域への恩返しの意味合いもあったようです。
 後年、長六は「地域社会への貢献を考えなければ、地域企業として存在価値はない」と語っているように、地域の活性化を一番に考えていました。当時の井原市には、彫刻家の平櫛田中(ひらくしでんちゅう)美術館があり、絵画の美術館を設立することで地域の芸術文化の向上につなげようと考えたのです。
 コレクションの中心には、地元出身の日本画家、金島桂華(かなしまけいか、1892〜1974年)を据えました。桂華は井原市の隣の広島県神辺町出身で、井原の小学校に通っていました。大阪で日本画を学んだ後に京都で竹内栖鳳に入門。橋本関雪や土田麦僊、小野竹喬らとともに日本画を学び、四条派の流れをくむ写実性の強い花鳥画で知られています。郷土を代表する芸術家である桂華を中心としたのも、長六の地域活性化への強い思いがあればこそでした。
 美術館は、自社織物のブランド「華鴒(かれい)」から「華鴒(はなとり)美術館」と命名されました。2006年には、自身の名も加えて「華鴒大塚美術館」として現在に至ります。

――併設する庭園も美術館の大きな特徴ですね。
 長六の妻が茶道上田宗箇(うえだそうこ)流家元の出身だったことから、15代家元が設計した庭園「華鴒園(はなとりのその)」を併設しています。玄関を入ってすぐのロビーから目に飛び込んでくる庭園は、巨大な一枚の絵画のようでもあり、館内からも季節の移ろいを感じられると好評です。
 流祖の上田宗箇は、千利休や古田織部に茶道を学んだ安土桃山時代の武将で、茶人であるとともに、和歌山城西之丸庭園や徳島城千秋閣庭園、広島市の縮景園などを手掛けた作庭家でもありました。四季の趣を醸す枯山水の庭園には、宗箇の美意識が受け継がれています。
 開館から10年後の2004年には、当時の古文書を基に、当代家元の監修で茶室「長庵(ちょうあん)」を設けました。造りや路地にも「宗箇好み」を取り入れ、庭園と相まって和風建築の美術館に趣を添えています。

――コレクションの特徴について教えてください。
 コレクションの大半は日本画です。金島桂華を中心に竹内栖鳳や橋本関雪はじめ京都画壇の作品のほか、一部洋画も含みますが、およそ600点を所蔵しています。そのうち桂華の作品は、素描も含めるとおよそ300点と全所蔵作品の半数を占めます。日本画は常設展示が困難なので、特別展や展示替えを行い、さまざまな作品をご覧いただけるようにしています。
 当館のもうひとつの特徴は「茶の湯」です。上田宗箇流とのご縁から、桃山時代から江戸時代初期の茶道具を200点以上所蔵しています。たいへん貴重な品で常設展示はしていませんが、「茶の湯事始」と題した展示会を、2021年度と23年度の2回開催しました。25年度には3回目も予定しています。

――続きは、パンフレット「文化生活」でお楽しみください。

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