限定200部
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鮮やかな絵付け文様の壺に、春を告げる紅白梅。
背景の金地には本金箔を使用し、一枚ずつ手作業で制作しました。
円熟期に描かれた名作をぜひお手元に。
漂う香りと品格
絵はどのようにして完成するのだろうか。画家によって、またテーマによって、それぞれ発想の順序や制作工程が異なるのは当然だが、この絵の場合を考えてみると、そこに小倉遊亀画伯の心意気のようなものが込められているのが感じられる。つまりこの「梅」(1965年作)は、画伯の梅花に寄せる強い愛着から始まっているように思えるのである。
鎌倉にある画伯の家の梅の見事さはつとに有名で、毎年咲き誇る梅花を愛で、幾多の名画が誕生しているのはよく知られている通りである。花の季節を迎え、庭に出て間近に可憐な花を眺めながら馥郁(ふくいく)たる香りを楽しんでいるうちに、よい枝ぶりが目に入り、にわかに創作意欲をかきたてられて、心のままに描き上げたのではなかろうか。力ある枝の姿、勢いよく伸びる花のしべの描写、紅色の地塗りの筆運びなどに、小倉画伯の思い入れが伝わってくるのである。(解説から一部抜粋)
谷岡 清(美術評論家)
■著作権者による正式認可の証として、画面左下と奥付に承認印が捺されます。
彩美版とは:画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。彩美版の特徴である先端デジタル加工処理技術と高精度プリント、さらには一枚一枚職人の手刷りによるシルスクスクリーンを施し、豊かな色彩や作家の筆遣い、原画の持つ絵の鼓動までをも表現いたしました。(彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です)
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