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「文化生活」4月号特集 長野県立美術館
――
内に外に四季折々の風景 自然に溶け込む「屋根のある公園」

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4月号の特集

内に外に四季折々の風景 自然に溶け込む「屋根のある公園」

――長野市 長野県立美術館


長野市の中心部、善光寺に隣接する長野県立美術館。
城山(じょうやま)公園内にあり、併設する東山魁夷館とともに周囲の環境と一体化したデザインは、善光寺本堂をも取り込んだ荘厳な景観を形作ります。
信州・長野を愛した東山魁夷の思いや長野県の誇りがここにあります。

――美術館の成り立ちについてお聞かせください。
 当館の前身は1966(昭和41)年に開館した「信濃美術館」です。当時の長野県には文化施設が少なく、美術館を要望する県民の声が増えていました。これに応える形で、放送局などが中心となって財団法人を設立し、善光寺に隣接する城山公園内に信濃美術館を開館しました。69年には県に移管され「長野県信濃美術館」と改称。菱田春草はじめ長野県ゆかりの作家や、信州の風景を描いた作品を収蔵する長野県唯一の県立美術館として親しまれてきました。東山魁夷館は90年に開館し、以降国内だけでなく海外からも、多くのお客様が東山魁夷の作品目当てに来館するようになりました。
 開館から半世紀を経た2017年からおよそ3年半かけて全面改築し、21年に長野県立美術館としてリニューアルオープンしました。展示、収蔵、研究といった美術館本来の機能の大幅な拡充はもちろん、善光寺や公園との一体化を図った「屋根のある公園」とすることも目的の一つでした。

 ――広がりやゆとりを感じる建物ですね。
 城山公園の傾斜を利用してデザインされた新しい美術館は、各階に入り口を設けフリースペースを多くとるなど、公園の一部としての機能を持たせています。1階の交流スペースやオープンギャラリーでは、アートを介したさまざまな交流事業が行われています。ま た、2階のアートラボは、視覚に限らず聴覚や嗅覚で感じる現代アート作品を展示し、障がいのある方でも新しい発見を楽しめる空間です。隣接する東山魁夷館との間には、刻々と表情を変える「霧の彫刻」などの水景がある「水辺テラス」、屋上には、善光寺や信州の山々が見渡せる開放的な「風テラス」を設けています。これらは誰でも自由に利用することができます。
 このように、美術館と周囲の境をなくして景観に溶け込ませるとともに、運営面でも人と自然を調和させることが、「ランドスケープ・ミュージアム」としての当館の目指す姿です。

――東山魁夷は長野県とどのようなかかわりがあるのでしょうか。
 東山魁夷は1908(明治41)年に横浜で生まれ、3歳のときに神戸に移り住みました。神戸で育ち、信州には縁もゆかりもなかったのですが、東京美術学校(現在の東京藝術大学)の日本画科1年の夏に友人と初めて旅した信州で深い感銘を受けます。
 木曽川に沿って徒歩で御嶽山を目指していた時にひどい雷雨にあい、農家に助けを求めたところ、たいそう親切にされたそうです。温暖な港町で生まれ育った東山にとって、初めて山深い自然の厳しさを思い知らされる旅になったのですが、同時に素朴な人々の温かさに触れて感動した旅でもあったのです。その時は気付かないまでも、この旅が後の人生に大きな影響を与えたと、後年東山自身が話しています。
 その後、海外に出かける際も温暖な南欧ではなく、ドイツや北欧を好んで旅しました。北方の厳しい自然に魅せられたのです。信州にもたびたび足を運んでは、山国の自然を描くことがライフワークのようになりました。実際に東山が残した全作品のおよそ3割弱が、信州を描いた作品です。
 厳しい自然に敬意を抱き、自然と共生し豊かに暮らす人々と接するうちに、画家という厳しい道を歩む決意のきっかけとなった信州が、自分の作品を育ててくれた故郷とも思える存在になっていたのでしょう。「自然との共生」がその後の大きなテーマであり、キーワードになっています。

――続きは、パンフレット「文化生活」でお楽しみください。

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