ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」

ルノワール「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」

限定300部

カラーパンフレット請求はこちらから

「印象派作品の殿堂」オルセー美術館から
認可を得て、制作が実現した安らぎの名画


マネ夫妻との友情の証「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」
ルノワールほど、多くの人々を心地よい幸せな気分にさせ、目を楽しませてくれた偉大な画家はいないのではないでしょうか。1841年にフランスのリモージュに生まれたルノワールは、13歳で始めた磁器製品の絵付けから画家としての才能の兆しを見せ始め、生涯にわたり約6000点もの絵画を描いたといわれています。その中でも特に、「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」や「ルグラン嬢の肖像」など、かわいらしい少女を描いた作品を数多く描いていますが、この「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」ほど、友人との絆を感じて描いた作品はないかもしれません。
モデルは、ルノワールと同時代に活躍した印象派の女流画家ベルト・モリゾと画家エドゥアール・マネの弟ウジェーヌ・マネのひとり娘であるジュリー・マネ。1887年に制作されたこの作品は、マネ夫妻がルノワールに頼んで描いてもらったものであり、ルノワールとマネ夫妻が公私ともに親しく交流していたことを物語っています。
ジュリー・マネの穏やかな表情と膝に抱きかかえられている猫のくつろいだ仕草からは、家族の友人であるルノワールに心を開いた、安らかな気持ちがひしひしと感じられます。「ジュリー・マネ(猫を抱く子ども)」を描いたルノワールと、制作を依頼したマネ夫妻、そしてモデルのジュリー・マネ。この作品からは、ジュリー・マネをいつくしみつつ描いたルノワールとマネ夫妻の友情と同時に、娘ジュリーに対するマネ夫妻の愛情が込められているかのようです。

ジュリー・マネの母、ベルト・モリゾ
1841年フランス・ブールジュに生まれた印象派時代の女性画家。代表作としては「窓辺に座る画家の姉」「ブージヴァルの庭のウジェーヌ・マネと娘」など。やわらかい色遣いと筆触を残した大胆なタッチ、透明感のある光の表現を用いて、主に家族や身近な人物、日常の風景を描いた。特に、当時は珍しかった女性画家ならではの視点と感性で、男性の視点ではなかなか見ることのできない繊細さと穏健さを生み出し、女性的な感受性で描かれる母子や子どもを主題とした数多くの作品を描いたことで知られている。
ベルト・モリゾは芸術に理解のある父母の影響を受けて、幼いころから絵画を学び始め、画家エドゥアール・マネからは、「すみれの花束をつけたベルト・モリゾ」のモデルになったことをきっかけに、多くの影響を受けながら自身の作風を確立していく。1874年の第1回印象派展では「ゆりかご」を出品し、以降の計8回開かれた展覧会において7回参加と中心的なメンバーとなり、同年の12月には、エドゥアール・マネの弟、ウジェーヌ・マネと結婚。1878年に、最愛のひとり娘ジュリー・マネが誕生した後、一家はセーヌ川沿いにあるブージヴァルに移り、幸福な家族との時間を過ごす。この時期に、幼い娘ジュリーと夫ウジェーヌの姿、花咲く美しい庭や周辺の風景を主題に数多くの作品を残している。
1883年にパリに戻ってからは、丹念に構図を組んで描くことを試み、渾身の大作「桜の木」を手がけるが、幸福な日々は長く続かず、1892年に夫ウジェーヌが死去。その3年度の1895年には、娘のジュリーが成人するのを見届けることもできずに、54歳の若さでこの世を去った。
そして、孤児となったジュリー・マネは、両親の友人であったマラルメ、ルノワール、ドガから大きな愛情を受けて育てられた後、ドガの弟子エルネスト・ルアールとの結婚を経て、3人の子どもを育てあげた。画家であると同時に多くの美術展を開催するなど、芸術と文学に造詣が深い女性としても活躍し、晩年は、子どもや孫たちに囲まれたすばらしい生涯を送ったという。

作品解説
1880年代初頭にルノワールはイタリア各地を旅行するが、それは新しい様式や手法を探究するためだったのかもしれない。特にイタリアではラファエロの壁画に感銘を受ける。フィレンツェの「椅子の聖母」に驚き、ローマではヴァティカン宮のフレスコ画に感動する。「油絵ではアングルが好きだが、ラファエロのフレスコ画には驚くほどの単純さと偉大さがある」。アングルは19世紀前半の新古典主義の代表者、ラファエロはイタリア・ルネサンスの巨匠である。
「ジュリー・マネ」は印象派時代のルノワールとはいささか異なる手法が用いられている。中心をずらした位置に大きな猫を抱いた少女が座る。白い衣装にはイギリス風の刺繍が施されている。印象派時代の奔放な筆致ではなく、全体はパステル・トーンの明るく生き生きとした色調でまとめられている。「アングル時代」ともいわれる時期の厳しい線の追求と印象派時代の鮮やかな色彩の効果が融合されている。
島田紀夫(美術史家、実践女子大学名誉教授)

彩美版とは:画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。彩美版の特徴である先端デジタル加工処理技術と高精度プリント、さらには一枚一枚職人の手刷りによるシルスクスクリーンを施し、豊かな色彩や作家の筆遣い、原画の持つ絵の鼓動までをも表現いたしました。(彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です)

*肩書等は初版発行当時のものです。
*天然材料を使用し、一点ずつ手作りのため、寸法・重量などは、表記と異なる場合があります。
*作品の色彩など、カタログ/WEBサイトと現品で多少異なる場合がありますが、ご了承願います。
*当サイト掲載の写真・文章などの無断転写、複製、転載およびインターネットでの無断使用を禁じます。

商品コード

お届け:ご注文から10日程度

送料:商品情報をご覧ください

通常価格(税込)

販売価格(税込)154,000

ポイント0

購入数

商品情報

送料 1,000円 
※ただし、北海道、沖縄、離島へのお届けは1,500円(税込み)です。
技法 彩美版シルクスクリーン併用
用紙 キャンバス
画寸法 天地53.0×左右44.1cm
額寸法 天地66.2×左右57.3×厚さ2.8cm
額縁 特注木製額金箔貼りハンドメイド仕上げ、アクリル付き(日本製)
重量 約3.3kg
限定 300部
監修・解説 島田紀夫(美術史家、実践女子大学名誉教授)
原画所蔵 オルセー美術館
発行 共同印刷株式会社

お気に入りに追加

この商品について問い合わせる

ユーザーレビュー

  ニックネーム : 評点 :
内容 :

入力された顧客評価がありません。