限定500部
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浮世絵の伝統を受け継ぎ、女性の美しさ、艶やかさを追求。
伊東深水画伯は、1898(明治31)年に東京の深川で生まれ、13歳で鏑木清方画伯に師事。深川生まれであることから、鏑木清方画伯より「深水」の号を与えられました。帝展、日展の審査員、理事、日本芸術院会員などを歴任し、日本画壇の重鎮として不動の地位に。浮世絵の伝統を受け継ぐ洗練された画風は、現代風俗画の新境地を開き、その高い芸術性と共に広く親しまれています。その中でも、戦後間もない1946(昭和21)年に描かれた「吹雪」は、伊東深水画伯の繊細な筆遣いや類まれな感性が申し分なく発揮された代表作のひとつです。この機会に、ぜひお手元で珠玉の作品をお楽しみください。
作品解説
終戦直後、他の画家たちはほとんど作品を描いていませんが、伊東深水は多くの作品を残しています。しかもそれらの作品は実に見事な出来で、筆の冴えを感じさせます。この作品の蛇の目傘をすぼめて激しい吹雪の中を座敷へ急ぐ辰巳芸者の艶姿は、その優雅な顔かたちにも似合わず、芯は強そうで、すぼめた傘の描き方にも吹雪の激しさがよく表されています。伊東深水は江戸中期の浮世絵師である鳥居清長の美人画を最も多く参考としました。この作品も清永風の美人を狙った作品といえますが、清長よりも一層濃艶で、しかも動きがあって素晴らしい美人画に仕上がっています。(解説から一部抜粋)
伊東深水画伯の「此君亭(しくんてい)」
画面右上にある落款印には、伊東深水画伯が満足のいく作品に入れていた朱文長方印の「此君亭」が使用されています。此君とは竹のこと。東晋の政治家であり書家である王義之(おうぎし)の第5子の王徽子が竹を愛し、「何ぞ一日として此の君無かる可けんや」と言ったという故事に由来しています。これは本作が、伊東深水画伯にとって会心の出来であったことを示しており、価値評価も高いとされています。
※額裏に著作権者・作品所蔵館の承認印と限定番号が入れられた証明が添付されます。※番号はお選びいただけませんので、予めご了承ください。
■美人画の巨匠、伊東深水の没後50周年を記念し、画伯の傑作を彩美版で再現。
■「吹雪」の原画所蔵元である駿府博物館の監修をもとに限定500部を制作しました。
■ご鑑賞の手引きとして、駿府博物館による詳細な作品解説が添付されます。あわせて作品の魅力をお楽しみください。
■額装・軸装とも熟練した職人技術によるハンドメイド仕上げ、安心の国内生産です。雅趣あふれる装丁が、作品の世界を一層引き立てます。
彩美版とは:画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。彩美版の特徴である先端デジタル加工処理技術と高精度プリント、さらには一枚一枚職人の手刷りによるシルスクスクリーンを施し、豊かな色彩や作家の筆遣い、原画の持つ絵の鼓動までをも表現いたしました。(彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です)
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