CD版全6巻 日本神話の神々
日本の神々の姿に迫り、古代史の奥深さを味わう
現代まで読み継がれてきた記紀や風土記。その中で繰り広げられる神々の活躍について掘り下げると、日本各地に残る神社との関係や、国の成り立ちが見えてくる。古代史研究の第一人者4名が解説する語り下ろしCD。
第1巻
日本最古の歴史書「古事記」 神の巻「上巻」を読む
講師:阿刀田高
収録日:2006年2月14日
時間:約80分
現存する日本最古の歴史書「古事記」。因幡の白兎やヤマタノオロチ退治の話など知っているエピソードはあるが、話の全体像をつかめていない場合が多いのではないか。そこで今回は、主要な神の行動と系譜に的を絞って「古事記」上巻部分を解説する。
第2巻
日本最古の歴史書「古事記」 史実に繋がる「中巻・下巻」を読む
講師:阿刀田高
収録日:2010年3月3日
時間:約56分
「神の巻」と言われる上巻に対して、中・下巻は、仁徳天皇や雄略天皇など現実の歴史の話へと移行をしている。それは、歴代の天皇の名を連ね、その活躍を記録し後世に伝えるという役割を担っているように思われる。
第3巻
天照大神 誕生から現代へ続く物語
講師:鎌田東二
収録日:2009年4月3日
時間:約61分
各地の神明社に古くから奉られてきた天照大神は「天岩戸(アマノイワト)」の物語が有名であり、この物語に由来して現在も残っている事柄は多い。また、日本列島の特性から見る神道の在り方など、風土や地理学と信仰の関りも興味深い。
第4巻
「出雲国風土記」――出雲国の成り立ちを解く
講師:瀧音能之
収録日:2010年12月27日
時間:約56分
「出雲国風土記」には、記紀神話には全く記載されていない「国引き神話」が書かれている。そこでは八束水臣津野命(やつかみずおみつぬのみこと)という神が活躍し、出雲の国をどのようにして作ったかが記されている。さらに現在の島根県の地形と照らし合わせて読み解くと様々な事柄が浮き彫りとなり、神話の世界が身近なものに感じられる。
第5巻
「出雲国風土記」――古代神話の神々をめぐる謎
講師:瀧音能之
収録日:2010年12月27日
時間:約58分
記紀神話で有名な、スサノオノミコトのヤマタノオロチ退治。ヤマタノオロチは出雲国そのものを象徴していると瀧音氏は言う。さらにスサノオが朝鮮半島から渡来した神であり、製鉄技術の伝播との繋がりから、日本特有の農耕神とは性質が違う点を明らかにする。
第6巻
伊勢神宮の歴史
講師:矢野憲一
収録日:2010年8月31日
時間:約61分
伊勢神宮で20年に一度行われる式年遷宮のはじまりは、持統天皇の時代に遡る。また、その存在を象徴する祭りが米の豊作に感謝する神嘗祭である。江戸時代から一般的になった伊勢への参拝は、平成の時代に至っても、日本人の心の拠りどころになっている――。
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