限定制作200部
文化勲章受章の栄誉に輝く現代日本画壇の巨匠、上村淳之画伯。祖母上村松園、父上村松篁より受け継ぐ繊細な美意識と円熟の画技で描き上げられた珠玉の作品をオリジナルリトグラフとして制作。本金箔、銀色箔を背景に、冬の雪、秋の月、春の花―― 季節ごとの自然美の風雅を、鳥たちと歌い上げた典雅な三連作。
降りしきる雪の中でほのかに香りを放つ梅の花に遊ぶつがいの紅鶸(ベニヒワ)を描いた「雪」、艶やかに咲き誇る桃花の枝に舞う美しい瑠璃鶲(ルリビタキ)を描いた「花」、天空の満月を讃えるように華麗に舞い、鳴き合う雌雄の丹頂(タンチョウ)を描いた「月」。
美の系譜、上村家に脈々と流れる高い精神性を礎に、熱心な写生によって描き出される清新で端正な独創的画面は、作家が憧れる心豊かな世界へと観る者を誘います。
扇形の画面、金潜紙や銀潜紙を想起させる背景など、日本画ならではの絶妙な空間づくりと、版画制作に卓越した作家らしいきめ細やかな工夫が施された連作「雪月花」は敦之美学の神髄を存分にご堪能いただける名作です。また、金泥で仕上げられた「和」の額装が格調ある敦之芸術を一層際立たせ、和洋室を問わず、お楽しみいただけます。ぜひお手元にてご愛蔵ください。
雪(ゆき) 紅鶸(ベニヒワ)と梅の花と雪
ベニヒワは秋から春のあいだを日本で過ごす冬鳥。雄は前頭部だけでなく胸部も赤色をしています。
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