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「文化生活」3月号特集 東京藝術大学大学美術館
         ――
珠玉のコレクションが教材に! 卒業作品が語る近現代美術史

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3月号の特集

珠玉のコレクションが教材に! 卒業作品が語る近現代美術史

――東京・上野 東京藝術大学大学美術


博物館や美術館、動物園など文化施設が並ぶ上野公園の傍ら、多くの芸術家を輩出した東京藝術大学があります。正門を入ってすぐの大学美術館は、ひときわ個性を放つ存在です。
大学施設としての一面を併せ持つ美術館が担う使命とは? 一般の美術館との違いは? 独自の道を歩む大学美術館を訪ね、古田亮教授にうかがいました。


――美術館の成り立ちについて教えてください。
 美術品の収集は、1887(明治20)年の東京美術学校開校以前から、岡倉天心らによって行われていました。開校後は美術教育における生きた資料として、「文庫」と呼ばれる資料室に保管され、1949年に東京音楽学校と統合して東京藝術大学となった後は大学附属図書館で管理していました。
 明治の中頃には美術運動が盛んになり、政府は文部省に美術審査委員会を設けて文部省美術展覧会(文展)を開催します。当時は美術や文化に関する政策が遅れていたため、政府が展覧会で作品を買い上げても受け入れ先がなく、ほとんどが東京美術学校に入ってきたのです。中には首相官邸や国会に飾られていたり、後に文化財に指定されるような重要な作品であったり、それこそ近代美術史を語れるくらいの豊富な「美術教育資料」が政府主導で集まりました。このように政府買い上げ作品の受け皿だったことからも、帝国博物館(現在の東京国立博物館)に次ぐ伝統を有する国立系美術館と言えるかもしれません。
 70年には芸術資料部門が独立。美術・音楽両学部がそれぞれ保管していた資料は、共同の機関として新設された芸術資料館にまとめられ、保存、研究のほか一般展示などにも活用されてきました。やがて所蔵品の増加に加え、重要コレクションにふさわしい展示空間開設の要望が学内外から高まり、98年に大学美術館としての活動が始まりました。

――一般の美術館と大学美術館ではどんなところが違うのですか?
 当館は大学美術館という名称のとおり、大学施設としての側面と美術館としての側面の両方を持ち合わせています。所蔵品は展覧会を開催して一般に公開することもあれば、実際に教材として美術教育に利用することもあります。
 展示スペースは学生の教育や成果発表の場としての機能があればよかったのですが、大学美術館として再出発して以降は、一般に向けた展覧会も開催するようになりました。それまで大学の一部門に過ぎなかった施設が、一般の美術館や博物館と同様の機能を併せ持つようになったのです。そのため博物館法が定める美術館や博物館の在り方とは、その成り立ちはもちろんのこと、同時に大学教育の場でもあるという点においてその使命がまったく違います。
 年に数回開催する展覧会にも2種類あります。大学美術館主催の企画展と、大学の美術学部主催の展覧会です。美術学部主催の展覧会には卒業・修了作品展や博士審査展など、学生の作品展や教員の退任記念展などがあります。
 また、当館には一般の美術館や博物館のような「学芸員」という職名の職員はいません。保存、研究、維持管理といった学芸員の業務は、すべて教授や准教授をはじめ大学職員が担っていることも当館独自の特徴でしょう。

――大学美術館ならではの収蔵作品と、その維持管理についてうかがいます。
 当館のコレクションはさまざまなジャンルにわたっており、有名作品もあれば最近の作品もあります。その数は膨大で、数え方により3万件以上ともなりますが、所蔵品の維持管理は大きな課題です。歴史が長いこともありますが、当館ほど修復の必要のある作品を多く所蔵しているところもないと思います。最も多いのは経年劣化と「使用による傷み」です。展示・鑑賞用ではない「教材」としての所蔵作品が何千点もありますが、美術学校時代に学生が利用する際に痛んだり、汚れたりすることがありました。展示・鑑賞用作品の維持管理にはまったく異なるケアが必要ですから、教材としての修復作業は大学美術館ならではでしょう。この積み重ねが今では貴重な生きた歴史的資料となっています。

――続きは、パンフレット「文化生活」でお楽しみください。

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