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「文化生活」5月号特集 京都国立近代美術館
――
地場産工芸の収集でスタート 京都画壇中心の日本画コレクション

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5月号の特集

地場産工芸の収集でスタート 京都画壇中心の日本画コレクション

――京都市 京都国立近代美術館

国の重要文化的景観に選定されている岡崎地区。
琵琶湖疏水や白川がもたらす水景と文教施設が建ち並ぶ豊かな都市空間が広がり、京都の文化発信の地として親しまれています。
今回は京都文化の一角を担う京都国立近代美術館を訪ね、研究員の平井啓修さんにうかがいました。

――京都国立近代美術館設立の経緯は?
 当館設立のきっかけは、戦後フランス政府に接収されていた「松方コレクション」の日本への寄贈返還に端を発します。川崎造船所(現川崎重工)の社長だった松方幸次郎(1866〜1
950年)が収集した約400点の美術品が日本に戻される際に、それらを展示する美術館が建てられることになりました。これには松方ゆかりの兵庫県のほか、京都市も名乗りを上げましたが、フランス政府の要望もあり1959年、東京に国立西洋美術館が建てられました。「松方コレクション」を誘致することはかなわなかったものの、京都市はなおも美術館建設を熱望。当時すでに東京にあった国立近代美術館(現東京国立近代美術館)の分館誘致を進め、市の建物を国に譲渡し、改修費も負担する形で63年に国立近代美術館京都分館が誕生しました。67年には京都国立近代美術館として独立し、現在にいたります。

――平安神宮の朱色の大鳥居が目の前ですね。
 当館のある岡崎公園は1895年の第4回内国勧業博覧会に際し、平安神宮と共に整備された場所で、京都の近代化の象徴ともいえる公園です。琵琶湖疏水に周囲を囲まれた緑豊かな景観は風致地区に指定されており、平安神宮の大鳥居をはさんだ向かいには京都市京セラ美術館があります。
 現在の建物は86年に建てられました。設計を担当したのは、世界的な建築家の槇文彦さんです。天井の高いエントランスやロビー、すぐ横の疏水を望む連続した大きなガラス窓など、さまざまな工夫を凝らした設計です。大鳥居が間近に見られる当館4階からの景色は人気があります。
 格子状にデザインされた花か 崗こう岩がんの壁面と、四隅をはじめ随所にガラスが組み込まれた幾何学的なデザインが特徴の外観。巧みに配置されたガラスや鉄と白い大理石が印象的な館内は、天井からのトップライトも相まって、一見無機質ながらも光あふれる開放的な空間となっています。凝った意匠の調度品も含め、建物全体が近代美術館にふさわしいモダンな設計となっており、実際に建物目当てに見学に来られる建築家や学生も少なくありません。

――どのようなコンセプトで作品を収集してきたのでしょう。
 開館後初の展覧会は「現代日本陶芸の展望ならびに現代絵画の動向」でした。誘致に熱心だった京都市は陶芸や染織、漆芸など地場産業の活性化を求めていたので、新しい美術館は工芸を中心として出発しました。そのため現在でも、工芸作品の占める割合が圧倒的に多くなっています。
 一方で近代の京都には、江戸時代の円山派や四条派の流れをくむ画家のほか文人画、琳派など、さまざまな流派の日本画家がいました。竹内栖鳳や上村松園らに代表される近代京都画壇は、日本美術を語る上で決して外せないもので、当館でも京都画壇を中心とした多くの日本画を所蔵しています。
 ほかにも、浅井忠や梅原龍三郎などの洋画、ピカソやマティスなどの西洋絵画、デザイン関連の図案類や装飾品、さらには版画、写真、ポスター、現代美術にいたるまで、所蔵品は多岐にわたっています。
 京都の歴史や文化は、日本美術史において重要な位置を占める深みと重みがあります。この京都の美術を調査・研究することは、京都を拠点とする美術館としての役割であり使命だと考えています。しかし、同時に国立美術館としての使命もあり、京都を中心に西日本ゆかりの美術品を系統立てて収集、保存することは大変意義のあることだと思います。

――続きは、パンフレット「文化生活」でお楽しみください。

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