CD版全6巻 鈴木大拙講演選集 禅者のことば
大拙が肉声で語った仏教のすべて
「世界の禅者」鈴木大拙が生涯をかけて論究した禅思想から浄土思想までを、広い視野と深い体験に基づいて語り尽くす!
90歳近くまで欧米で活動を続けてきた大拙が最晩年の6年間(1960〜66年)に日本で行った講演を集めた貴重な声の記録。
【収録内容】
※古い音源のために録音の状態が良くありませんが(特に第5巻と第6巻)、お話の価値を優先して刊行しました。ご了承ください。
第1巻 東洋の母なる思想(1960年、56分)
東洋思想の根底にある母的なものを西洋思想との対比によって鮮やかに浮き彫りにし、ゆるやかで人間性に満ちた生活を説いた大拙の真骨頂ともいえる講演。
第2巻 禅の考え方 ―頌寿記念講演(1960年、65分)
禅宗の考え方の基本に、対立する概念を一体としてとらえる考え方がある。その考え方を進めていくと、「煩悩即菩提」という大乗仏教の究極に到達する。晩年の大拙は、禅宗の考え方を浄土真宗の考え方に近づけようとする傾向が生まれてゆく。
第3巻 念仏とは何か(1964年、40分)
浄土門の「機法一体」という教えは、衆生が阿弥陀仏を信ずる気持「機」と、阿弥陀仏が衆生を救う力「法」の二つが一体になることをいう。これが浄土門の教義の重要な言葉になった。浄土宗、浄土真宗の教えの核心を説く。
第4巻 キリスト教と仏教(1964年、55分)
キリスト教は「父」の宗教であり、仏教は「母」の宗教であるという。キリスト教では「罪」といい、罪を罰する、罪を贖うという言葉があるが、仏教ではその概念がなく、仏の「慈悲」の心で許されてしまう。大拙ならではのキリスト教と仏教の比較論に注目。
第5巻 妙好人(1965年、40分)
妙好人とは、浄土真宗の門人が理想とする篤信者のこと。明治から昭和の初期に、妙好人・浅原才市がいた。船大工をしながらカンナくずに領解を書き続け、後にノートに筆記するようになり、数十冊が残った。彼の生涯と浄土真宗の信仰を語る。
第6巻 <対談>鈴木大拙・金子大栄「浄土信仰をめぐって」(1966年、55分)
真宗大谷派の近代教学を築いたといわれている浄土真宗を代表する僧侶、金子大栄師と禅学を代表する大拙との対談。話は浄土信仰をめぐり、「弥陀の本願」のことや「機根」についてなど、多岐にわたって興味深い遣り取りが続く。
鈴木大拙(すずき・だいせつ)
1870年金沢生まれ。91年、円覚寺の今北洪川、釈宗演について参禅。翌92年東大専科に入る。27歳でアメリカに渡る。このころから仏教関係の著作を英訳刊行。1936年ロンドンでの世界信仰会議に日本代表として出席。以来欧米諸国で講演。49年文化勲章。66年96歳で没す。「禅と日本文化」Zen and Japanese Cultureをはじめとするその英文著作は、E・フロム、A・トインビーら多くの西洋知識人にも影響を与えた。
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