CD版全4巻 禅―東洋的なるもの 鈴木大拙講演集
「世界の禅者」鈴木大拙の哲学から学ぶ生き方の知恵
2016年に没後50年を迎えた鈴木大拙。禅の文化や仏教思想、東洋的なものの考え方などを広く世界へ紹介し、今なお国内外に多くのファンがいる。1958〜63年に語った、三つの日本語講演と貴重な英語講演を収録した4枚組のCD集。
【収録内容】
※第2巻以外はライブ録音のため、雑音や一部お聞き苦しい箇所がございます。あらかじめご了承ください。
第1巻 禅と科学(1960年、73分)
西洋の科学的、分析的なものの考え方は、対立や争いを生みやすい。他方、東洋には、人々を融合させ、本来の意味で人間に自由をもたらす優れた世界観として「禅」がある――。禅を世界に紹介してきた仏教思想家、鈴木大拙の歴史に残る名講演。
第2巻 禅との出会い―私の自叙伝―(1960年、57分)
金沢での生い立ち、禅との出会い、参禅した円覚寺での夏目漱石らの思い出、若き日のアメリカ体験……。自らの過去をあまり語りたがらなかった大拙が、ラジオ番組のために語った貴重な「声の自叙伝」。
第3巻 最も東洋的なるもの(1963年、52分)
東洋と西洋の自然観の違いを例にとって両文化の差異を浮き彫りにし、東洋思想の本質に迫った名講演。93歳にしてなお矍鑠と「西洋人に伝えるべきこと」を説き続けた「世界の禅者」鈴木大拙の肉声を収めた貴重な講演。
第4巻 禅の哲学について(1958年、72分)※英語による講演
学問的には禅は大乗仏教に属すが、大拙は、小乗、大乗の両方に属すか、あるいはどちらにも属さないという見解を持つ。禅の説く、「ものごとを正しく見ること」についての解説や、禅が中国で広まった背景について、米ウェルズリー大で行った貴重な英語講演を収録。
鈴木大拙(すずき・だいせつ)
1870年金沢生まれ。91年、円覚寺の今北洪川、釈宗演について参禅。翌92年東大専科に入る。27歳でアメリカに渡る。このころから仏教関係の著作を英訳刊行。1936年ロンドンでの世界信仰会議に日本代表として出席。以来欧米諸国で講演。49年文化勲章。66年96歳で没す。「禅と日本文化」Zen and Japanese Cultureをはじめとするその英文著作は、E・フロム、A・トインビーら多くの西洋知識人にも影響を与えた。
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