鈴木其一「歳首の図」<軸>
鈴木其一「歳首の図」<軸>
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江戸琳派の魅力が新春を飾る

 

「歳首の図」琳派の花


初春を寿ぐ輪飾りのもと、清々しい新年の空に飛来する鶯。すっきりと整えられた本紙の一方、周囲の表装部分には、賑やかに吉祥の図様が描きこまれている。新たなる年、新たなる生命のはじまりを象徴する旭日。芳しく咲き競う紅白の梅。よく見れば、本紙の上下に配される一文字の青い帯の部分にも金泥で松葉が散らされ、梅樹の根元の笹とともに、松竹(笹)梅の取り合わせであることがわかる。掛軸全体が、年頭(歳首)にふさわしい意匠で構成されているのである。
このように、本来織物などで拵(こしら)える表装裂のところにも、絵の具で直に図柄を描く掛軸を「描表装(かきびょうそう)」という。もとは仏画に時折見出されるもので、江戸後期には好んで画家の手がけるところとなった。本紙とともに、表具にも画家の筆致を楽しむことができ、観る者に二重の鑑賞の喜びをもたらすという趣向である。この作品でも、本紙中に描かれる輪飾りが実は、描表装部分の白梅の枝に掛けられたものという、一種のだまし絵が試みられている。
筆者の鈴木其一(1796〜1858)は、江戸で琳派を再興した酒井抱一の高弟。名は元長、字は子淵、通称為三郎。必庵、庭柏子、噲々(かいかい)、菁々(せいせい)などと号す。本図の落款は署名「菁々其一」印章「庭柏子」とあり、署名の書体などから晩年の作と知られる。
其一は明快な色彩や構図を得意として、抱一の確立した瀟洒(しょうしゃ)な江戸琳派様式からさらに独自の画境を開いた。本図でも、梅の幹の滲(にじ)みや暈(ぼか)しを生かした「たらしこみ」と呼ばれる技法を駆使するなど、琳派の後継者らしい優れた筆致を披露している。また輪飾りの藁(わら)の青さを残した微妙な色調や、髭までも生き生きとした鶯の描写など、其一は写実的な視線も兼ね備えており、装飾性の高い画面に加味されたリアリティは、近代絵画の魁(さきがけ)ともいえよう。
格調高く、かつ機知に富んだ趣向の数々は、江戸琳派、なかでも其一の得意とするところであった。大名家や豪商の御用も手掛けた其一であるから、この作品もまた、しかるべき家の正月の床を飾ったに違いない。江戸の春に想いを寄せつつ、来たる年の幸いを祈りたい。

細見美術館上席研究員 岡野智子
 

■描表装(かきびょうそう)とは
この技法は本来裂で表具するところに絵具で図柄を描くもの。仏画に由来する手法で、江戸琳派では多く手掛けて人気を博した。本紙の外から梅の枝が張り出し、輪飾りを掲げている。


*作品に付属する奥付、解説書の肩書等は、初版発行時のものです。

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彩美版とは画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。最新のデジタル加工処理技術と高精度プリントにより、原画の持つ微妙なニュアンスや作家の筆遣いといった絵の鼓動までもが表現されています。彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です。

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技法 彩美版
画面 特製絹本
表装寸法  天地175.3×左右47cm
表装形式 描表装
軸仕様 軸先:黒漆塗頭切
箱:桐箱、タトウ入り
原画所蔵 細見美術館

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