この作品は、色別に11枚の版木を彫りました。花びらの白を3度も摺り重ねたり富士山や波間などにぼかしを入れるなど、17回の摺りを重ねて制作しています。
あいわ活士
1957年京都市生まれ。染織の世界で様々な技法を学び修得。オリジナル作品を京都新作会で発表。人気木版画のもとで現代版画家の企画作品プロデューサーとして活躍。文化庁指定浮世絵木版彫摺技術保存協会所属の彫師、摺師とともに国宝指定の俵屋宗達の「風神雷神図屏風」や尾形光琳「紅白梅図屏風」など数多くを企画し、木版画作品として制作発表。その傍ら、木版の彫り摺りの技術を独学で修得。長年自らが描きたかった日本の美しい風景や花々などをテーマに独自の感性で作品を創り続けている。滋賀県大津市在住。