上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>
上村松篁 「春輝」<額>

上村松篁 「春輝」<額>

限定200部

松篁の理想郷

生涯、自然への畏敬の念を花鳥に託して制作を続けた上村松篁。彼の作品には様々な種類の花や鳥たちが登場するが、中でも桃の花は松篁が最も好んだモチーフの一つで、度々用いては麗らかな春の一場面を豊かな感性で描いている。
二羽の山娘(やまむすめ)を七分咲きの桃の枝に配した「春輝」も、そうした作品の一つである。背景に施された金泥はやわらかで暖かな春の日差しを感じさせ、軽やかに戯れる山娘はゆっくりと時を刻むおだやかな午後を表現しているかのようである。薄桃色の花からは芳しい香りが漂い、辺り一面を包んでいることであろう。香りまで匂い立つような画面に我々は次第に引き込まれ、松篁が心の内に想い描く花鳥の世界へと誘われてゆくのである。
こうしたうつろい易い季節の一瞬を表現するため、松篁は四季折々の花々が最高に美しい姿を見せる時期をねらって、毎年写生を行っていた。
「桃にしろ桜にしろ、写生しようとねらった咲き具合の最もいいタイミングは半日ぐらいしか持続しない。例えば桃の七分咲きを写生しようとすると、描こうとする木を選んでつぼみのうちから場所などを決め、準備をととのえながら予定をたてる。予定した時間が半日遅れると隣の木は七分咲きでも、ねらった桃は七分咲きではなくなってしまう。チャンスを逃すと翌年まで待たねばならない」と語る言葉からは、苦労を重ねながらも妥協を許さず、追い求める姿を写生することにこだわり続けた松篁の作画にかける熱心な想いが伝わってくる。徹底した写生を長年にわたって繰り返しながら、確実にイメージを蓄積し、想像を膨らませ築き上げていった花鳥画世界は、まさに松篁にとっての理想郷であったに違いない。
名都美術館学芸課長 鬼頭美奈子

彩美版ⓇIWA-E(岩絵):日本画特有の画材、岩絵具の質感と美しい色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法です。先端のデジタル画像処理と高精度のプリント技術に伝統的な版画技法とを組み合わせた、共同印刷独自の新技術です。岩絵具の材料である胡粉は方解末(方解石の粉)をふんだんに使用し、岩絵具独得のザラザラした質感・風合を再現しています。

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技法 彩美版ⓇIWA-E(岩絵)、シルクスクリーン併用
用紙 ローベルホワイト紙
画寸法 天地40.8×左右60.5cm
額寸法 天地60.8×左右80.5×厚さ5cm
額縁 特製木製金泥額、アクリル付き
重量 約4.5kg
限定 200部
監修 上村淳之(日本画家、松伯美術館館長)
原画所蔵 松伯美術館
発行 共同印刷株式会社

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