限定300部
大輪の牡丹と古九谷の妙なる取合わせ
生気あふれる華やかさの中に小倉遊亀の高雅な精神性が滲みでる逸品
二つの牡丹 「双麗」の輝き
古九谷の鉢にさりげなく入れられた牡丹の花。永遠の時を与えられた磁器と、束の間の時を燃焼する花。この二つの異なった時の刻みが、画家の筆によって、ともに溶け合い、作品となって同じ至福の長い時を刻み続けている。小倉画伯は「私は花と古陶とを並べてみて、両者がお互いに満足している姿をみました」と言う。好きな古九谷と、庭で咲いた双輪の牡丹。お気に入り同士の取り合わせに、最も満ち足りていたのは画家自身ではあるまいか。
金地の輝きにより、二つの牡丹の白色がいっそう映えて、まさに双麗と呼ぶにふさわしい作品である。
谷岡 清(美術評論家) ※付属解説書から抜粋
■本品の制作にあたり、画面の背景には金色箔貼りを採用いたしました。その艶やかな輝きを充分にご堪能ください。
彩美版とは:画材の質感と豊かな色調を再現するために生み出された新時代の画期的な技法による複製画です。彩美版の特徴である先端デジタル加工処理技術と高精度プリント、さらには一枚一枚職人の手刷りによるシルスクスクリーンを施し、豊かな色彩や作家の筆遣い、原画の持つ絵の鼓動までをも表現いたしました。(彩美版は共同印刷株式会社の登録商標です)
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